私の近所には一目百万、香り千里といわれる「紀州南部(みなべ)梅林」があります。春の足音が近づくと、冬の間は枯れ木のように静まり返っていた紀州南高梅たちが一斉に真っ白な花を咲かせ始めます。 この写真は私がまだ小さかった頃に親戚みんなで南部梅林にお花見に行ったときの写真ですが、みんなが花を見ているのは最初だけで、宴会が始まってしばらくしたら父も母も親戚の人たちも、踊ったり隠し芸をやったりと大盛り上がりで、とても楽しそうでした。しかし、花より団子と昔からいわれますが、子供ながらに「お花見なのに花は見ないの?」なんて大人たちの行動を不思議な気持ちで見ていました。あれから十数年たち、世知辛い社会の荒波にもまれはじめた私は、ようやくその気持ちがわかるような気がしてきました。 一面に広がる真っ白な花。そして、何ともいえない梅の花のいい香りの中で楽しく宴会すると何の変哲も無いお弁当や、いつも飲んでいるお酒、普段から顔を合わせている人たちとの他愛も無い世間話も、梅の花が特別な物にしてくれるんじゃないかな?って事を。 もしかしたら梅の花の香りは人を幸せな気分にさせる魔法の香りなのかも知れません。私もまたいつか南部梅林に足を運んでみようかな?気のおけない仲間たちを誘って。 |
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