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おはようございます。福梅本舗スタッフの古谷薫です。早春2月、まだまだ真冬ではありますが、春の足音が聞こえてきそうな今日この頃ですね。^^春と言えば、里には梅の花がほころんで、人々の目を楽しませてくれますが、海では、海岸の岩には海草類も芽を出し始めます。おなじみの春の海草は、アオサ、ひじき、アマノリ、ハバノリ等ですが、そんな中から、見た目も鮮やかな緑で磯の香りが満点のアオサを使った梅料理をおばあちゃんに紹介してもらう事にしましょう。 |
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紀州みなべでは2月になると、梅の花が咲き乱れ、山肌一面にいい香りに包まれますが、時を同じくして海ではアオサが磯を緑色に染め、海岸通りでは磯の香りも一段と強くなります。このアオサですが、私らは磯で生のものを採ってくるのですが、生のアオサが手に入らない場合はスーパーや乾物屋さん等で乾燥した物が売られていますので、それを使ってくださいな。では、ウチのとっておきの吸い物をご紹介しましょうかの♪ |
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【材料/4人前】
まろやか梅:3粒/アオサ:ひとつかみ(乾燥アオサなら10g)/だし汁:4カップ/塩:小さじ1/白玉粉:2cmの白玉団子12個分(白玉団子は白玉粉の袋の裏面の作り方を見て作って下さい。) |
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1.アオサを水で戻します。生の場合は汚れや砂を水でよく洗って抜いて下さい。 |
2.白玉団子を熱湯で茹でて浮き上がって2〜3分で氷水に入れてぬめりを取っておきます。 |
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3.鰹と昆布のだし汁に塩・アオサ・白玉団子を入れ、火にかけ、一煮立ちさせます。 |
4.お椀によそい、まろやか梅を手でちぎっていれます。お好みで茹でたむきえびを。 |
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アオサの強烈な磯の香りを活かす事が勘どころですな。なので、塩と梅の味だけで素朴に味付けする事がポイントです。お吸い物ではあるけれど、あえてうす口醤油を使わないんですわ。梅干を入れる前に味見をして、「これは薄い!頼りない味だなぁ〜。」と醤油を入れてしまうと梅干を入れた時に味が濃く、複雑になってしまいます。もし、お好みでうす口醤油を入れるにしても入れ過ぎには要注意ですよ。 |
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アオサは海藻の一種です。日本各地・世界各地の沿岸に普通に見られ、海岸に打ち上げられた状態でもよく目にしますよね。沖縄県ではアーサと呼ばれています。アオサはどんな所に生えるかと言うと、潮の満ち引きのある浅い海の大きな石や岩などに付着してるんです。地域によっては漁協が管理し、採取には鑑札が必要な場合もありますので、アオサ狩りに行く時はよく確認して下さいね。気になる栄養素ですが、アオサにはビタミンやミネラル、炭水化物、繊維質、脂肪分がバランスよく含まれています。特にカルシウムを多く含み、その量は牛乳と比べて8倍以上!さらに植物性のカルシウムは、動物性のものより吸収が良いらしいんです。梅干に含まれるのクエン酸はカルシウムの吸収を促してくれるので、今回のてるこお婆ちゃんの料理はまさに、アオサの栄養をとことん身体に取り込める合理的な料理だったんです。スゴーイ!さすが、てるこお婆ちゃんだね。(^^) |
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次回のてるこお婆ちゃんは、どんなお話をしてくれるのかな〜。
楽しみに待ってて下さいね。 |
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