ポリフェノールが梅酢から安定抽出! 近代教授が研究発表
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おはようございます。化学担当の中石です。 前回のてらこや通信vol.28では梅酢の利用法についてふれましたが、今回は梅酢の成分についてのお話です。近畿大学先端技術総合研究所(和歌山県海南市)の三谷隆彦教授が、梅の果実に含まれるポリフェノールが梅酢から安定して得られることを発表しました。梅は、果物の中でも動脈硬化や脳梗塞(こうそく)を防ぐ抗酸化作用があるとされるポリフェノールを多く含んでいるとされ、三谷教授は、果実以外から安価に抽出する方法として梅酢に着目されたのです。教授が梅酢の中のポリフェノールを調べたところ、食塩濃度が高く腐敗も起きないことから、すごく安定しているという事です。果実と梅酢でポリフェノールの成分を比べてみると、良く似ていることも判明したそうです。また、実験用ネズミの餌に混ぜたところ、大腿骨の密度や骨量が回復したそうで、人の骨粗しょう症予防となる可能性もあるそうなんです。梅酢にはポリフェノールの他にクエン酸やカリウム等も含まれていて、ご家庭はもちろん各分野でますます役立つ存在になりそうですね。
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