梅干しの作り方
まずは素材選び
梅選びのポイント
梅干し作りで重要になってくるのが梅選びです。
梅干つくりに最適な梅は、やはり『南高梅』です。
皮が薄く、肉厚な梅干に仕上がります。
選ぶポイントとしては、実が黄色みがかった甘い梅の香りがする完熟した物が最適です!
青色の物は梅酒用なので梅干作りには適しません。
もし青梅を使う場合は、しばらく時間をおいて、黄色く熟させてから梅干にしてください。
塩選びのポイント
次に塩選び。
ここで間違ってしまうと、仕上がりに大きな違いがでてきます。
にがりを含んだ粗塩(自然塩)を使用すると、味がまろやかになり、
梅酢の上がり具合も違ってきますので、失敗しにくいです。
立派な梅に奥さんにっこり
続いてつける準備
◯用意するもの◯
-
・完熟梅(南高梅2Kg)
- ・塩 400g
- ・竹串
- ・タオル
- ・梅を漬け込む容器
- ・重し 4Kg
- ・落し蓋
(1).水洗いをする
梅をやさしく水洗いします。
このとき茶色い斑点があるものや、傷があるものを、取り除きます。(取り除いた梅は梅ジュースなどに再利用しましょう)
(2).水気をとる
洗った後は、水分をよく拭き取ります。
水分が残っていると、カビの原因になります。しっかり乾かします。
(3).「ヘタ」をとる
梅のなり口にできている『ヘタ』をとります。
完熟梅は熟すまで木になっていますので、取りやすかったり、もうすでに取れてしまっていることも多いです。
※アク抜きについて※
完熟梅のアク抜きは、基本的にする必要はありません。
完熟梅を長時間水につけてしまうと、茶色くなってしまうことがあります。
どうしてもアク抜きをするのであれば、短い時間(2、3時間)様子を見ながら行うことをお薦めいたします。
いよいよ漬け込み作業
(4).梅と塩を容器に詰める
梅干の保存に適した容器はガラス・ホーロー・赤かめなどの錆に強い物です。金属やプラスチックは避けてください。
※塩の詰め方
まず、容器の底にパラパラと塩を敷き詰めます。
(指の間から塩を落としていくイメージで)
なるべく均等になるようにします。
手を大きく振るといい感じになります。
※梅→塩→梅の順で
梅→塩→梅と交互に入れていきます。
塩が少しあまるように入れていき、最後にその塩を上からどばっと入れます。
(塩はとけて下におりていくので、下は薄く、上は厚くをイメージして入れていって下さい)
漬け込み作業終了♪
あとは落し蓋と重しを上に載せれば漬け込み作業終わりです!
漬け込み作業が終わったら
20日間ほどまつ
涼しくて風通しのいい直射日光の当たらない所に保存します。
4~5日経つと梅酢が出てきます。
その梅酢が落し蓋の上まであがってきたら、重しの重さを減らします。
(重しを減らす量は梅が梅酢に浸かっているくらいの重さにします)
10日間は容器を揺すって梅酢をかき混ぜてください。
放置すると梅酢に浸かっていない部分から白カビ・青カビが発生します。
(あまり激しくやると果肉が破れますので、優しく混ぜてください)
天日干しする
漬けた梅を、ザルなどに梅同士がくっつかないようにのせ天日干しします。
干すときは、夏の暑そうな、3日程天気が続きそうな日を選びます。
1日1回梅を裏返します。
日中は梅の皮がザルにひっついているので、日没後に作業した方が皮が破れません。
干しあがりの目安は、梅全体に白い粉が拭いた時です。
(この白い粉は、塩の結晶です。カビではありません)
もし雨が降ってきたら、そのままの状態で家にいれてください。
夜も雨に降られないよう家の中に入れておいたほうが安全です。
完成‼
完成したら冷暗所に保存してください。
今回作った分量だと塩分約20%の梅が出来上がるので長期保存が可能です。
塩分を控えたいという方には、塩抜きすることをお薦めします。
梅干し500gに対して水3L用意します。
その水に塩小さじ1杯をいれかき混ぜます。
そこに梅干しを入れ12時間ほど置きます。
(この作業をもう一度繰り返します。)
塩分約10%の梅干しが出来上がります。
塩抜きした梅干しは、冷蔵庫で保存し、1ヶ月以内に食べきってください。
(塩抜きした梅干しは長期保存ができません)
梅酢の活用方法
自家製梅干しを作った際、もうひとつ嬉しいのが梅酢が手に入ること。
利用方法はさまざま。
ご飯を炊く際、少し梅酢を入れると、ふっくら美味しいごはんが炊き上がります。
青魚を煮付けにする際にも少し入れると、独特の魚臭さを取り除いてくれます。
梅酢を水などで5~6倍に薄めてうがいをすると風邪予防効果があると言われています。
保存方法:煮沸したビンに入れ、冷暗所にて保存してください。
梅をかびさせないポイント
梅干作りで最も多い失敗が、漬け込み中などにカビが生えてしまうこと。カビさせないためには
1、水分をしっかり拭き取る
2、漬け込む容器を、洗浄・消毒する
(消毒は焼酎やホワイトリカーなどの飲料用アルコールで)
この点に注意していただければ、カビの発生の可能性は低くなると思います。
カビが生えてしまったら
漬け込み中にカビが生えてしまったら、梅酢に浮いているカビはスプーンなどで掬い取り、カビが生えている梅は取り除きます。
容器や落し蓋、重しを焼酎などで拭き取り消毒し、その後、焼酎または食酢を1~2カップ加えて付け直せばOKです。
\実践/天日干し
◯用意したもの◯
-
・漬け上がった梅
- ・梅を干すザル
- ・梅酢を入れる容器
- ・梅酢をこすザル
20日間ほど漬けるとこんな感じになります。
梅が柔らかくなり黄金色に輝いています。
梅酢もたっぷり出ていますね♪
干します!
(1).梅酢をこす
梅酢と梅をわけるため、ザルを容器にはめて、こしていきます。
今回私たちは写真のようにこしましたが、梅と梅酢がわけれればいいので、どんな方法でもかまいません。
また、梅酢は捨てずに料理などに使う際にとっておきましょう!
(2).ザルに並べる
梅同士がくっつかないよう均等にザルに並べていきます。
作業するとき、麦わら帽子などをかぶると、とっても涼しかったですよ♪熱中症などには十分注意です。
(3).ひっくり返す
一日一回ひっくり返します。
昼間返すと、梅の皮がザルにひっついて破れることがあるので、日の出前か、日が暮れてから返します。
夢中で返していたら、どれを返していたかわからなくなりかけました(;^▽^A
無事雨に降られることなく梅干したちの天日干しは終了しました。
工場長のれなちゃんからも「Good!」の太鼓判♪
ふくっら肉厚のやわらか~い梅干しがようやく完成しました!
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